マニア感涙!? 最新作も公開の「ルパン三世」が“世界の歴史的名車”満載ってマジ!?「峰不二子」の愛車“V型12気筒×350ps”が登場する映画とは

人気アニメ「ルパン三世」シリーズの新作映画「LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族」が、6月27日に全国劇場公開されます。実在の名車が多数登場する同シリーズでは、どのようなクルマが活躍したのでしょうか。

幻のヴィンテージカーから昭和の国民車まで! 大泥棒「ルパン三世」の華麗なる愛車遍歴

 1967年の漫画連載開始以来、半世紀以上にわたり人気を集めている『ルパン三世』シリーズ。

 アニメ版には、実在するクルマが数多く登場することでも知られています。これまで、作品内で活躍してきた名車たちを振り返ってみましょう。

ルパン三世の愛車で人気のあるのはこれ フィアット「500」
ルパン三世の愛車で人気のあるのはこれ フィアット「500」

 ルパン三世は、漫画家モンキー・パンチ氏(1937年~2019年)作の人気漫画作品。怪盗アルセーヌ・ルパンの孫「ルパン三世」と仲間たち、さらに宿敵・銭形警部との対決などを描き、原作漫画だけでなく、アニメを中心にこれまで多くの作品が製作されてきました。

 その人気は令和の現代も衰えておらず、6月20日からは最新作『LUPIN THE IIIRD 銭形と2人のルパン』の配信が開始されています。また、同27日には2Dアニメとしては30年ぶりとなる劇場版『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』が全国公開となります。

 そんなルパン三世ですが、主にアニメ作品ではクルマをはじめ、武器やファッションアイテムなどが、実在モデルを基に細かく描写されているのが特徴です。なかでもクルマはカーアクションで活躍することが多く、マニア必見となっています。

 特に有名なのは、映画『カリオストロの城』に登場したルパンの愛車 フィアット「500(2代目)」でしょう。ヒロインのクラリスを助けるため、改造したフィアットで繰り広げられるカーチェイスは作品屈指の名シーン。映画監督のスティーブン・スピルバーグ氏が絶賛するなど、世界的にも非常に高い評価を受けています。

 2代目フィアット500は、1957年にイタリアで生まれた4人乗りの大衆車です。全長3mを切るきわめて小さなボディのリアに、500ccクラスの空冷2気筒エンジンを搭載し、安価な大衆車としてイタリア国民に広く親しまれました。

 実は、フィアット500をルパンの愛車に選んだのは『カリオストロの城』の監督を務めた宮崎駿氏だったと言われています。宮崎氏は、1971年にルパン三世が初めてテレビアニメ化された際、シリーズの後半から制作に参加。作画監督だったアニメーターの大塚康生氏が乗っていたフィアット500を見て、ルパンの愛車に採用したとされています。

 以降、フィアット500は多くのルパン作品に登場。1987年に製作された『風魔一族の陰謀』や、初の3DCGアニメとして映画化された2019年の『THE FIRST』などでもド派手なカーチェイスを演じています。

 一方、テレビアニメ第1シリーズや劇場版第1作『ルパン対複製人間』など、青年漫画である原作の雰囲気が強く残った作品で活躍したのがメルセデス・ベンツ「SSK」です。

 SSKは、戦前の1928年に作られたオープンタイプの2人乗りスポーツカーです。主に山岳レースで勝つことを目的に開発されたSSKは、ベースモデルである「ベンツSS」のホイールベースを45センチ短縮し、コーナリングに特化したマシンとなっていました。

 設計したのは、当時メルセデス・ベンツのエンジニアだったフェルディナンド・ポルシェ氏。ベンツSS譲りの7.1リッター直列6気筒OHC、スーパーチャージャー付エンジンを搭載し、仕様によっては最高出力250ps、最高速度235km/hを発揮したとされています。レース用の高価で特殊なモデルだったため、生産台数はわずか30数台程度でした。

 ルパン三世においては、1968年に試験的に作られたアニメパイロットフィルムにて、ルパンの愛車として黄色と黒のツートンカラーのSSKが登場。エンジンはフェラーリ製の12気筒エンジンに換装され、最高速度300km/hをマークするカスタムカーという設定になっていました。

 当初、怪盗ルパンの莫大な財産を持て余し、享楽的に困難な盗みへ挑む男として描かれていたルパン三世。1920年代のヴィンテージ期を代表する名車であるSSKは、キケンで大人な雰囲気が漂う初期のルパンを象徴する1台と言えるでしょう。

 また『カリオストロの城』のイメージが定着した平成以降の作品では、ルパンはフィアット500のようなリアエンジンの小型車を好みました。

 2000年のテレビスペシャル『1$マネーウォーズ』では、昭和期に庶民の足として親しまれた軽自動車 スバル「360」をチョイス。元航空機メーカーである富士重工(現スバル)が開発したモデルだけに、オープニングではグライダーに変形し、敵の追跡から逃れています。

 さらに2018年のテレビアニメ第5シリーズ『ルパン三世 PART5』では、1960年代のフランス製スポーツサルーン ルノー「8ゴルディーニ」が登場。ルパンと過去に因縁のあるライバル、アルベールから譲り受けたゴルディーニには、自動運転機能などのハイテク装備も満載。ネットワーク犯罪が発達した現代を舞台とした、スリリングなストーリーに花を添えました。

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2件のコメント

  1. 記事スペースの都合も有ろうが、埼玉県警のパトまで書いておきながら、「カリオストロの城」でクラリスが乗って居た「2CV」の記述が無いのは納得いかない次第。

    • 映画見ないで、資料だけ見て書いてんだろ。
      でなきゃ「500」を書いて「2CV」書かない訳ない。

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