全長3.9m! 日産「“7人乗り”小型ミニバン!」に注目! 旧車レトロな“カクカクデザイン”に「3列シート」搭載! “ひろびろ荷室”も搭載する「キューブ3」とは!
日産のコンパクトカー「キューブ」には、小さなボディに7人が乗れる「3列ミニバン仕様」も存在ました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
全長3.9mの日産「“7人乗り”小型ミニバン!」に注目!
日産には、かつて「キューブ」というコンパクトカーを展開していましたが、その派生モデルとして、小さなボディに7人が乗れる「ミニバン」仕様も存在しました。
一体どのようなクルマだったのでしょうか。

キューブは、日産が製造・販売していた5人乗りのトールワゴンです。
初代モデルが登場したのは1998年で、その名の通り角ばったレトロなボディデザインを採用。
そのため一般的なミニバンよりもボンネットが際立つボクシーなスタイリングでありながら、車内にも広いスペースを確保したクルマでした。
そしてキューブは2度のフルモデルチェンジを経て、2008年には最後のモデルとなる3代目が登場。
2020年まで約12年販売され、北米や欧州、韓国といった海外にも活躍の場を広げました。
そんなキューブの2代目に設定されたミニバン仕様の派生車種が、「キューブ3(キュービック)」。
その特徴としては、3列シートを搭載することで、先述のように“7人乗り”を実現していた点にあります。
ボディサイズは、全長3900mm-3920mm×全幅1670mm×全高1645mm-1650mm、ホイールベースは2600mm。
エクステリアは、キューブと同様の可愛くも角ばったデザインを採用。リア側に170mm延長されたホイールベースにより、3列目シートを設置するスペースを生み出していました。
インテリアは、ベースのキューブよりも2列目シートを前方に設置。これで3列目シートの足もとスペースを確保しましたが、その3列目シートは体の大きい大人が乗るには若干の窮屈さもありました。
しかし3列目シートを前方に収納すれば荷室のフラット化が可能だったため、通常時は3列目を畳んで広いラゲッジスペースとして利用するユーザーが多かったといわれます。
2003年には、日産のモータースポーツ事業などを手掛ける「オーテックジャパン」の手によって、キューブ3にSUVテイストを付与した特別仕様車「トラビス」が登場。
さらに、2004年には1000台限定モデルとして、イギリスの人気デザイナーであるサー・テレンス・コンランとコラボレーションした「キューブ3 プラス コンラン」が発売。
同車はわずか2週間で予約締切となるなど、高い人気を示しました。
ボディカラーは全8色から選択可能で、車両価格(消費税込)は当時、146万円から183万円での販売でした。
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キューブの派生モデルとして2003年から2008年まで活躍した、キューブ3。
しかしキューブが3代目へとフルモデルチェンジした際にモデル廃止となり、以降はコンパクトミニバンというジャンル自体が日産のラインナップから姿を消しています。
現在は「NV200バネット」が日産の中では最小のミニバンとなっていますが、キューブ3よりもはるかにサイズが大きく、直接的な後継車と呼べるようなモデルは存在していないのが実状です。
ミニバンなのに狭かったら壊滅的に売れないだろ😑