170万円も安い! トヨタ「“イチバン安い”クラウン」あった! ちょうどいい“手頃価格”なのに「上級シート」のプレミアム内装採用! 435万円で用意された「クロスオーバーX」とは
各メーカーのトップレンジを担う高級モデルは、現在ほとんどが500万円を超える価格設定となっています。しかし、トヨタのロングセラーモデルである「クラウン」なら500万円以下のモデルもありました。
最新クラウンなのに435万円!
新車の高機能化や原材料費の高騰など、さまざまな要因から新車価格が高くなっている昨今、各メーカーのアッパークラスとなる高級モデルならば最低でも500万円は超えてきます。
そのため、ステップアップで高級車を購入したいけど、予算との折り合いがつかなくて諦めているという方も多いのではないでしょうか。しかし、なかには500万円以下で購入できる高級車も存在しています。
それが、トヨタのロングセラーモデルである「クラウン」です。日本を代表する高級車のひとつであるクラウンですが、500万円以下で購入できるお手頃なモデルがありました。

トヨタの代表車種ともいえるクラウンは、初代となる「トヨペット・クラウン」が1955年に誕生しました。海外メーカーの力を借りてクルマを生産していた時代に、トヨタが国産の技術だけで開発した最初のクルマです。
以後、国産の高級乗用車として評価されたクラウンは進化を続け、2022年に登場した現行の16代目までロングセラーを続けています。
現行型ではグローバルマーケットへの進出も視野に入れたほか、従来の4ドアセダンに加え、「クロスオーバー」「スポーツ」「エステート」と新たな3種類のボディスタイルが用意されました。
このうちクロスオーバーは現行型第一弾として2022年9月に発売。セダンの雰囲気を感じさせる4ドアのクーペSUV風スタイルを持つモデルで、歴代クラウンらしい重厚なデザインから、スポーティで存在感のあるデザインをまとっています。
ボディサイズは全長4930mm×全幅1840mm×全高1540mm。4WDが標準化され、走行性能や快適性もしっかりと引き継がれています。
インテリアはスポーティな外観とは異なり、クラウンらしくゆとりを感じさせる空間です。後席をより広く快適にするために「FFプラットフォーム」が採用されたことから、クロスオーバースタイルですが、歴代のクラウンと同じく後席の快適性も充分です。
パワートレインは全車ハイブリッド仕様となり、通常の自然吸気の2.5リッターエンジンと新開発の2.4リッターターボエンジンの高性能タイプの2つを用意します。駆動方式は全車4WDです。
先進機能では最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)」も標準搭載。さらに駐車や渋滞時の支援を行う高度支援「トヨタチームメイト」をも設定しています。
そんなクロスオーバーですが、現在販売中のモデルではグレード展開は3つで、「G」、「Z」、「RS」と幅広い選択肢を持ちます。
しかし、実は発売当初「X」という最廉価のモデルが設定されており、435万円(税込)という、現代の高級車としては“破格”といえる手頃さだったのです。
最上級モデルRSよりも170万円も安いXですが、各装備などは最安モデルらしく素朴な仕上げになっており、例えばヘッドライト1灯のLEDを装備。
インテリアも全グレード中、唯一オーディオレスとなり、インパネ上部には社外ナビなどの取り付けを見据えたスペースがあるのみです。
シート表皮もベーシックなファブリックと合成皮革が用いられたものが採用され、シートヒーターや電動機能を省略されています。
機能装備でも、オートハイビームやブラインドスポットモニター、パーキングサポートブレーキ、自動防眩ミラーなどが省かれています。
とはいえ、先出のトヨタセーフティセンスのほか、革巻きステアリングやウォームスティール加飾なども備わり、最廉価とは思えない高級感と基本性能は担保され、充分に満足できるレベルともいえます。
500万円以下で購入できる高級車として割り切れば、クロスオーバーXは非常に魅力的なモデルです。
なお、残念ながら2025年4月の一部改良でXグレードは消滅。Gが最安となり、515万円からとなっています。
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